EVENT

G×S 2024 supported by SNOW ANGEL REPORT

2024/06/25

全国でいくつもの大会が開催され、近年ではグラトリだけの試乗会なども行われるほど、スノーボードの遊びのひとつとして人気の高いグラトリ。そのグラトリをこよなく愛するガールズのために毎年開催されているのが、女性限定イベント「G×S ground trick girls session」。時間をかけた丁寧なレッスンが人気で、グラトリのさらなる上達を目指すコから初めてトライするコまで、今年もさまざまなレベルの参加者が集まりました! “グラトリをやってみたい!” という方や、”「G×S」に参加してみたい!” という方に、イベントの様子をお届けします!

2024年1月28日
@新潟県・岩原スキー場

イベント当日、会場の岩原スキー場は雪模様。今シーズンは全国的に小雪だったため雪の状況が気になっていましたが、受付が始まる頃にはどんどん雪が強くなって違う意味で心配になるほど。それでも、10時半を過ぎた頃には太陽が顔を出して、気持ちのいいイベント日和になりました。


RECIPT


8時になると受付に続々と参加者たちが集まってきました。今年は初めて参加するコも多かったようで、どんな1日になるのかと、みんなワクワクしていましたよ! 受付後は参加ライダーとコミュニケーションをとったり、キャンパー同士で挨拶したりと和気藹々とした空気に。

8時半の開会式が終わると早速レッスンへ。今年は参加者の人数が例年より少なめの17名、ですがその分ひとクラスの人数も少ないためガッツリ教えてもらえるというメリットも! 初級クラスはコーチ2名に対して参加者が4名ずつ。中級者はコーチ2名に対して6名。上級クラスはコーチ1名に3名。「G×S 」のレッスンは質問がしやすいのも人気のひとつですが、この人数で午前午後あわせて4時間もレッスンを受けられるのはかなり贅沢ですね!


CLASS

クラス分けは初級2クラス、中級と応用クラスが1クラスずつの計4クラス。

クラスは西川愛美(まなみ)&木村美智(みさとりっぷ)コーチ率いるAクラスと、条美萌(みも)&鈴木璃央(りお)コーチ率いるBクラスの2チーム。グラトリに初めてトライするコや基礎を学びたいコ向けに設定されていて、基本のプレス技やオーリー、サシ180などのトリック習得を目指します。

中級クラスは、倉田千菜美(ちなみ)&大図綾乃(ずー)コーチが担当。単発で簡単な技を習得したいコ向けのクラスです。コンパス系やスワロテなどのキャッチ技の取得やオーウェンなどをレッスン。

応用クラスは繁田伊吹(いぶきち)コーチが担当。簡単な技を組み合わせてコンボ技に挑戦したいコ向けに、オーウェンやソネの習得、技をカッコよく見せるコツを学びます。


LESSON

まずは恒例の平地レッスン。グラトリが初めて、というコの参加も多い「G×S」では、この平地レッスンをとっても大事にしていて、板が安定する平地で基本的な動きを覚えます。コーチを真ん中に、全員で輪になってコーチの動きをトレース。

体がどんなカタチになるのかを丁寧にレクチャー

体を支えてもらいながら板を引き上げる感覚を覚えます

平地レッスンを終えて、いよいよゲレンデへ出発! 岩原スキー場は超ワイドで緩やかな1枚バーンが特徴で、グラトリの練習をするのにもってこいのゲレンデ。G×Sのレッスンでビギナーの上達が早いのは、ゲレンデ選びも大きなポイントになっているのかもしれません。

みさとりっぷコーチの綺麗なお手本!

慣れないうちは “まっすぐ進む” というシンプルな動きも難しい!

姿勢や目線、手のポジションなどを丁寧にレクチャーしてくれます

徐々にまっすぐ滑れるようになってきた!

コーチのお手本をしっかり自分の形にできた!



マンツーマンで教える時間が長いのは、少人数ならでは。不安そうな様子を見れば、すぐにアドバイスをしてくれる



今年は参加者のほとんどがグラトリが初めてという初級クラスは、まずはテールプレスに挑戦。なかなか真っ直ぐに進めず、なぜ斜めに進んでしまうのかを丁寧にレクチャー。しっかり乗れるようになったら、4方向のプレス技(フロントテール・フロントノーズ・バックノーズ・バックテール)に進みます。体の捻り方、体重の載せ替え方などをコーチが実践しながらのレッスンで、みんなみるみる上達してる!




中級クラスも基本トリックである全方向のプレス技からスタートし、そこからプレスを組み合わせたコンボトリックやオーウェン、ソネにもトライ!応用クラスは、参加者たちがやったことの無い反対方向のソネとオーウェンにチャレンジ。上半身と下半身の動きをそれぞれしっかり身につけます。後半はいくつかのトリックを組み合わせたコンボ技にも挑戦していました。新しいトリックを習得するのはスノーボードの醍醐味のひとつ。この日岩原スキー場で見た参加者たちの顔から、新しい技に挑む楽しさが伝わってきました!

 

全員が躍動感のある動きを見せていた応用クラス。終盤には4人揃ってスワロテを披露してくれました!

そして、参加者の同行者限定で開催されたメンズレッスン。今年は4人の参加。サポメンズとしてもこのイベントを支え続けてくれた室井洋平コーチ指導のもと、男性陣もみるみる上達を見せていました!

メンズチームは室井コーチがみっちりレッスン!


SESSION


午前・午後のレッスンを終えて、最後はみんなでセッションタイム!G×Sに参加するキャンパーはみんな「上手くなりたい!」っていう強い思いが伝わってくるんです。そして、1日の練習の成果を見せられるのがセッションの時間。全員で撮影カメラに向かってアピールしたり、別のクラスの友達と合流して技を見せ合ったり。和気藹々と楽しみながら自分の上達を実感して、また次の練習のモチベーションになっていくんですね。約1時間のライディングを笑顔全開で楽しんでいましたよ!


ENDING


セッションも時間いっぱいまで滑り倒し、戻ってきたみんなの顔には充実した表情が浮かんでいました。1日一緒に過ごしてチームの仲間との仲も深まった様子。一緒に写真を撮ったり、今日の感想を話し合ったり、イベントを通じて輪が広がったのではないでしょうか。



ゲレンデコーデコンテスト

閉会式後は恒例の抽選会、そして、「ゲレンデコーデコンテスト」が発表されました。スノーボードはファッション要素も大きな自己表現のポイントですよね。そんな自分のコーディネートが表彰されるのって本当に嬉しい!選ばれた7名も、びっくりしながらも全開の笑顔を見せてくれました。スキルアップを目指して真剣にグラトリを楽しむ姿は、見ていた私たちに刺激を与えてくれました。次の冬はどんなコたちが集まるのか、今から楽しみです!

G×Sの模様は、この秋に発売されるSNOW ANGEL 24-25にも掲載します。こちらもぜひぜひお楽しみに!

今回参加したコーチ陣

左から、
条美萌さん、大図綾乃さん、木村美智さん、鈴木璃央さん、繁田伊吹さん、西川愛美さん、倉田千菜美さん(手塚華奈さんは体調不良により欠席)

西川愛美 @mnm1115(FNTC)
倉田千菜美 @chinami_kurata(SABRINA SNOWBOARDS)
大図綾乃 @_z000(SABRINA SNOWBOARDS)
木村美智 @misatrip2525(FNTC)
繁田伊吹 @ibuking1515(P.O.D’s OVERTURNⓇ)
条美萌 @m1mo333
鈴木璃央 @rio_1122sb
手塚華奈 @teduka_kana(gray snowboards)

サポートメンズ
室井洋平 @spcrew_youhei

Photo/本野彰人 Text/Vannri