EVENT

ライダー・岡田沙織による「Honey Flash!! vol.22 supported by SNOW ANGEL」REPORT

2023/08/05

2012年からスタートした女のコによる女のコのためのジブコンテスト「HoneyFlash!!」。今回で22回目の開催となったのですが、シーズン後半は日本全国で深刻な雪不足に。春にかけて続々とイベントが中止されていく中、このハニフラを目標にしてくれているスノーボードに熱い女のコたちのために～!!とスキー場様ご協力のもと、どうにかこうにか開催へこぎつけることができました！雪が少ないという状況でも集まってくれたガールズスノーボーダーたちの熱いバトルの様子を、主催の私、岡田沙織がレポートさせて頂きまーす！

2023年4月8日（土）
＠岐阜県・高鷲スノーパーク

RECEIPT

準備期間中は毎日積雪量を確認しながら直前まで開催の確定ができず＆前日の大雨、というダブルパンチで『参加者が集まるんだろうか…』と不安な気持ちで迎えた大会当日。7時半からの受付にはすでに10名以上が並んで待ち構えていたりと意気込みたっぷりの女のコたちの姿が…！ 東は群馬・埼玉・神奈川などから、西はなんと福岡からのご参加も！受付ではレッドブルやハニフラステッカー、ネイルポリッシュ、ランダムに入れられた31アイス無料券などを配り、まずは参加者の皆さんの笑顔をゲット。

OPENING

9時から始まる開会式直前に、まさかの大雪に。競技説明の間も、参加者もライダー陣も『こんな時に限ってどうして雪なの？？』と雪に吹雪かれながら苦笑い。そんな中でみんなの顔を見渡すと、初めての大会に緊張した面持ちや不安げな様子や、どこまで自分の滑りが出せるのかとドキドキしているような…様々な表情を浮かべていました。この開会式で見た女のコたちの表情が大会中や大会後にどんな顔付きに変わるのかと、毎回ワクワクしています（笑）。

ITEMS

今回用意したのは、6mBOX、8m3本RAIL、6m2本RAILの3アイテム。いつもは2ヒットで設定していますが、雪不足の影響もあり今回は3wayの1ヒットとなりました。大会中にスキルアップにつながるトライをしてもらいたいので、毎回どのクラスも2アイテムは用意しています！今回も下に書いたように、各クラスのスキルに合わせてアイテムをチョイスできるようにしました。

キッズ・ビギナークラス：6m BOX or 8m3本RAIL（正面イン）
ルーキークラス：6m BOX or 8m3本RAIL（正面イン）or 6m2本RAIL（サイドイン）
オープンクラス： 8m3本RAIL（正面イン）or 6m2本RAIL（サイドイン） ※全てストレート形状

CONTEST

キッズ・ビギナー、ルーキー、オープンと、どのクラスも予選・決勝ともに何本も滑れるジャムセッション。違う技で両方のメイクが求められる2ヒットより1つの技で思い切って攻められる1ヒットの構成はハイクの距離も短く、その分滑れる本数も増えるので、いつもよりも少ないプレッシャーでトライできたんじゃないかと思います。

【キッズ・ビギナークラス】

いつも大会会場にいるみんなを面白おかしく楽しませてくれるMC茂森章洋のスタートコールで、キッズ・ビギナークラスの予選がスタート。

大会参加が初めてというコが多いこのクラス。初めの1本はやはり緊張感が漂っていましたが、バックノーズやフロントテールなどのベーシックだけどしっかりスタイルの入った技や乗せ替え、タップ系の技に果敢にトライ。本数を重ねるごとに緊張も解けて、どんどん滑りが良くなっていくのがジャッジにも周りのライダーにもわかりました。キッズクラスには、なんと270アウトも見せてくれたコも！

「いけるよ！」「やったね！」狙ってた技ができたらハイタッチ。参加者同士で励まし合い、観客の方たちからも声援をもらって、普段は出せない攻めの滑りが出来ちゃうのがこのハニフラなんです。

今回のジャッジは和田ちひろ、芳家里菜（北京オリンピック代表）、交代で私、岡田沙織や大石智代、藤川桃華も。

【ルーキークラス】

ルーキークラスはBOXやナローなどのジブアイテムにも少し慣れていて、レールにも挑戦してみたいというスキルの女のコたちが対象…なんだけど、この大会の雰囲気がそうさせるのでしょうか？皆さん滑りに勢いがある。笑

最初はアイテムを確認しながらベーシックな滑りをしていたものの、徐々にスタイルが入ったマニュアルや、BOXでスイッチのスピンインやスピンアウトも出してくる攻めっぷり。さらには「普段は怖くてなかなか入れないんです」なんていう女のコたちがサイドインレールにも思い切ってトライしていく。そんな姿に観客や大会関係者も大盛り上がり！

大ゴケしてやられても、笑顔で「もう一回！」。走るほどの勢いでハイクアップをしていく姿に「次できるよ！頑張ってね！」と思わず声をかけて応援するライダーたち。見ている側をも引き込む女のコたちの熱い滑りが見れました！

【オープンクラス】

そして、オープンクラスは今年もヤバかった！降りしきる雪の中でも積極的に攻める！ベーシックな技にはしっかりスタイルを入れて、バックリップや270アウト、スイッチトリックなど難易度の高い技のオンパレード。今回は1ヒットということもあり、ルーキークラスからオープンクラスに上がった女のコたちも含めて、みんなかなり攻めた滑りで予選から熱い戦いが繰り広げられました！

大会はメイクするのが前提だけど、一人一人、今できる最大限のことをしっかりやる。さらに『今ならできそう』『よしやってみよう！』と限界を超えて挑戦しようとする気持ちがひしひしと伝わってきました。そして互いに刺激しあうことで背中を押される空気感が溢れていたオープンクラス。スタイルもしっかりあって、誰もがひけを取らない滑りで最後までジャッジ陣を悩ませていました！

【ライダーデモ】

高橋あおい

松岡杏樹

芳家裕里

大石智代

遠藤恵菜

山下静香

ライダーデモで観客や参加者を盛り上げていたライダーたち。今回もハニフラ名物 “ガチバトル” で負けられない戦いを見せてくれました！
（なんせライダーはメイクしなかったら点数をつけないシステムなので、ライダー陣も気合い十分です（笑）。

土屋波音（ガチバトル）

藤川桃華（ガチバトル）

昨年高鷲スノーパーク開催のオープンクラスで優勝した土屋波音も招待選手として加わり、ガチバトル優勝経験のある藤川桃華をはじめとするライダーたちの滑り。着地までカッコいい！と言わせる『魅せてメイクする』滑りで会場を沸かせていました。

高森日葵

さらに今回、CAPiTAライダーの高森日葵もデモで飛び入り参加！これには会場も大盛り上がりでした！

今回参加してくれたライダー陣

岡田沙織　＠saoring0131
和田ちひろ　＠chihiro81acco
遠藤恵菜　＠ayachim717
芳家裕里　＠yuuriyoshika
芳家里菜　＠rinayoshika
大石智代　@o.tomoyo
高橋あおい　＠aoi.0713
藤川桃華　@momoka_fujikawa
山下静香　＠yamashiika
松岡杏樹　＠anjyu.matsuoka
土屋波音（前年度オープンクラス優勝者、招待選手）＠archy124
茂森章洋　＠shigemolee

カメラマンTAKAKUN @tqtqkun

【今大会を終えて…】

稀に見る雪不足での開催となった今回の高鷲ハニフラは、日々減少していくスキー場の積雪状況で開催が危ぶまれていました。さらには直前の大雨予報で設置できるアイテムや数の確定もできず、実際に前日ギリギリまで開催ができるかどうかの瀬戸際でした。 そんな中で、「開催が楽しみです！」「今シーズンの目標にしていました」そんなコメントとともにエントリーしてくれた女のコたちのために開催ができたのは、スキー場様のご協力があればこそ。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

当日の天候も途中まではあまり良くなく、大会本部テントが強風で吹っ飛ばされて、飛び散る荷物にスタッフ大慌て。なんていうイレギュラーな場面もありましたが、そんな時でも大会を中断せず予定していた大会進行をやり切れたのは、MCとジャッジ陣の根性、そして大会会場にいた皆様のご協力のおかげです。

このハニフラに出ることを目標にしてくれていたり、優勝を目指してシーズンを通して練習に励んでいる女のコたちがいるからこそ大会を続けられています。そして毎年驚くほどレベルが上がっていて、ワクワクと興奮するような滑りを毎回見ることができます。

今回は、過去にハニフラに出場したことがある人がママになってまた参加しに来てくれたり、親子で別々のクラスで参加してくれた方もいました。大会中に子供の成長を感じながら自分自身もスノーボードを楽しむ。10数年開催を続けたからこそ見れるガールズスノーボーダーの姿でした。生活環境に変化があってもそれぞれの形でスノーボードを「楽しむこと」、その気持ちを持ち続けていてくれることに、私自身感慨深いものがありました。今回も全力でこのハニフラを楽しんでくれていた色んな世代の女のコたちの熱い滑りを見ることができて嬉しかったです！

参加者もライダーも関係なく良い滑りが出ると、身近で盛り上がりを感じられる。普段以上に攻めた滑りを出せた時に沸き起こる歓声に、さらにモチベーションも上がり、会場全体が一体となって楽しめる空間になるのがジブの大会の良いところだと思います。大会に出たことがない、まだまだ滑りに自信がない、そんな女のコたちも、ぜひ次回は思い切って参加してみてください！