女のコだけのジブ大会としてスタ…
2024/10/13
女のコだけのジブ大会「大奥」は、ジブを愛するガールズスノーボーダーがスキルアップを目指し、練習を続けるモチベーションに繋げてほしい、という願いを込めてSuicaちゃんこと石原晴菜さんが始めたイベント。その思いの通り、毎年ガールズジバーたちが全国各地から集まってきます。夏のオフトレ施設とシーズンイン後のゲレンデで練習した成果を発揮して表彰台を目指す彼女たちの、真剣に、そして目一杯楽しみながら大会に挑む姿をレポートします!
2024月3月10日(日)
@妙高杉ノ原スキー場
RECEIPT
大会当日の朝、妙高杉ノ原スキー場の天気は雪。昨夜から降り続いていた雪のおかげで積雪が進み、会場の整備に時間がかかっている様子でした。会場は当初予定していたGARDENPARK下部から、SUGIPARK SECONDSTAGE中腹に変更になったそうで、これが過酷な戦いの一因になるのですが…。
そんな中、受付には続々と参加者が集まり始め、クラス分けなどの準備が!! クラス分けは「ビギナー」「インターメディエイト」「オープン」の3つで、ピンク、キイロ、アカのダクトテープが目印です。今回、ビギナークラス16名の半数近くが初めての参加だったそうで、やや緊張した面持ち。一方で、ほとんどがリピーターだったオープンクラスはリラックスした表情で準備を進めていました。
OPENING
Suicaちゃんの挨拶で始まった開会式。雪が降る中でも、参加者たちの顔には笑顔が溢れていました。参加ライダーの紹介やジャッジポイントの説明を終え、いよいよ予選スタートです!
ITEM
今年用意されたアイテムは5つ。会場上部に「6mセンターインナローボックス」と「8mサイドインダウンレール」。下部に「6mセンターインワイドボックス」「6mサイドインレール」「4mサイドイン塩ビ管」という配置。
ビギナークラスは6mセンターインワイドボックスのみの1ヒット。インターメディエイトクラスは2ヒットで、1ヒット目が6mセンターインナローボックス、2ヒット目が「4mサイドイン塩ビ管」もしくは「6mサイドインレール」の選択制。オープンクラスは、「8mサイドインダウンレール」から「6mサイドインレール」の固定。
唯一2ヒット目の選択があるインターメディエイトはアイテム選びも重要なポイントに。5点満点の「4mサイドイン塩ビ管」を選ぶか、6点満点「6mサイドインレール」で勝負に出るか。どう技を繋ぐかも見せどころです。
CONTEST
【予選】
予選はジャムセッションで、何本滑ってもOKというもの。ただし会場はリフトの中間地点。つまりフルハイクするしかない!2nd STAGEは斜度がキツく、ハイクアップも大変そう。スキルはもちろん、体力との戦いにもなりました。
ビギナークラスの予選がスタートした時はまだ降雪が続いていて、ランディングは若干柔らかめ。次第に雪面が荒れてきてボコボコに。着地に苦戦する様子もみられましたが、惜しい滑りのコにはアイテム脇でジャッジをしていたSuicaちゃんから即座に檄(という名のアドバイス)が飛ぶ!「もっと胸を張った方がいい!」「ボックスの上でもっと足の裏を感じて!できる!」。その声に押されてどんどん攻めていく参加者たち。
インターメディエイトクラスとオープンクラスのハイクはより過酷に…。どちらのクラスも2ヒットのため登る距離が長く、さらに、この頃には雪面が踏み固められてツルツルになっていたため、足を取られて転倒する人が続出。ツルツルの雪面はスピードが出やすく、2ヒット目のアプローチでのスピード調整も難しそうでした。
そんなシビアなコンディションでしたが、しっかりと実力を出していく姿に参加レベルの高さを感じました。インターメディエイトは中間に設定されたクラスですが全体的にかなりスキルが高く、会場にいる男性陣からも「かっこいい!」「あれ女のコだよね!?」「決勝に行くだけでもヤバくないっスか!?」と声が上がっていました。オープンクラスは1本めからスピードの感覚を見極めている人が多く、メイク率も高い!互いの滑りに触発されたのか、どんどんヒートアップしていく滑りに、湧き上がる歓声も徐々に大きくなっていきます。
【ライダーデモ】
【決勝】
予選から参加者の約半数(ビギナー8名、インターメディエイト7名、オープン8名)が勝ち上がり決勝へ。決勝は4本滑り、そのうち点数の高い3本の合計点で競います。予選と比べてより完成度が求めらるジャッジ方式に、プレッシャーを大きく感じつつもやる気十分!
ビギナークラス1位を獲得したシバザキ ユキノちゃん
そんな緊張感を跳ね除けてしっかりと技を決めていくのは、さすが決勝進出者。スタイリッシュなプレスやワンフットで沸かせたビギナークラス。インターメディエイトはしっかりスピードを合わせて、おしゃれなシフティテールタップや塩ビでノーズプレステールタップoutを決めるコも。オープンクラスは完成度の高い技を狙うライダーも多く、もう一歩のところで抜ききれない惜しい時間が続きました。4本目が終わった時点でSuicaちゃんから泣きの1本の提案が。オーディエンスを含む会場全員同意のもとオープンのみ1本追加になり、最後は全員がしっかりと決めて、決勝の幕を閉じました。
ENDING
閉会式ではいよいよ入賞者の発表です。入賞を確信していた様子のコもいれば、選ばれて驚いているコもいたりと反応は様々。名前が発表されるたびに会場は大きな拍手と大きな歓声に包まれていました。
取材を通して感じたのは、大奥という大会が本当にアットホームな雰囲気に溢れていること。大会中にかかるライダーからのアドバイスは、特に大会経験の少ない参加者にには自分をプッシュする後押しになっていたように感じました。オーディエンスとの距離も近く、会場にいた全員で大会を作っているような一体感があり、初めて大会に出場するコでも参加のハードルがぐっと低く感じると思います。
もし来シーズン大会出場を目指すなら、緊張感を最大限和らげ、自分の限界を押し上げてくれる大奥にトライしてみてはいかがでしょうか。
RESULT
【ビギナークラス】
1位 シバザキ ユキノ
2位 エイナガ ミチヨ
3位 スギムラ リナ
【インターメディエイトクラス】
1位 アラカワ ニイナ
2位 マルコ ヒデミ
3位 カトウ コヨミ
【オープンクラス】
1位 ハナダ シズク
2位 ナカヤマ ジュリ
3位 オオシマ ミドリ
ここからは、表彰台は逃したものの、ライダーやスタッフの心を動かしてくれた方の表彰です!
【ライダー賞】
Suica賞、さぁや。賞、ともよ賞、せいこ賞、はるか賞、あやな賞
【スタッフ賞】
ベストトリック賞、よくやられたで賞、お洒落で賞、カメラマン賞、フィルマー賞、MC賞、千葉真人賞、受付一番で賞、あきちゃん賞、ふゆみ賞
そして、今回参加してくれたライダー陣です。受付、会場準備、ジャッジなど大会運営を支えてくれました。
左から
宇敷聖子 @seikoushiki
山口春香 @y___hrka_wabi
石田紗也佳 @sayyakkka
石原晴菜(Suica)@suica___616
大石智代 @o.tomoyo
遠藤恵菜 @ayachim717
五十嵐芙弓 @iga_fuyu/
MainStaff/大西阿姫
Photo/Tonko Takahashi @tontontonko345
Filmer/堀池颯太 @biggie_souta
千葉真人 @i.am.manato
MC/マシマ ユウキ @mashima_yuuki
Text/Vannri
また来年お会いしましょう!See you next year!!