EVENT

G×S 2025 supported by SNOW ANGEL REPORT

2025/08/26

グラトリ初心者さんから上達を目指す中上級者まで網羅する “じっくりレッスン”が人気の「G×S ground trick girls session」。今年もグラトリを愛してやまないガールズたちが集結し、憧れのライダーたちから直接アドバイスがもらえる貴重な機会に、笑顔と真剣な表情が溢れていました。午後のセッションタイムでは、教えてもらった技にさっそくチャレンジ。レベルに関係なく、みんなが楽しめる暖かい空気感に包まれた1日。その様子をたっぷりレポートします!

2025年1月26日(日)
@新潟県・岩原スキー場

降雪に恵まれた今シーズン、会場の岩原スキー場にもたっぷり雪が積もっていました。会場までの道路の状況を心配していましたが、さすがは湯沢エリア。除雪がしっかりされていて問題なく到着。朝の時点で曇り空を見せていた空模様は、時折雪がちらついたり、太陽が顔を見せたりと変化はあったものの、比較的安定した天気で過ごしやすい1日でした。


RECIPT





今年は受付場所が中央クワッドリフト下に変更。受付テントを探すのに多少戸惑ったものの、ライダーたちがしっかり誘導し、混乱することなくスムーズに8時からの受付がスタート。待機スペースも広く、昨年の受付は往来が多く落ち着けるスペースが少なかったのですが、今年は受付後にのんびりと準備や交流できてた様子。


お手製の誘導ボードを片手にポーズ!


受付を終えた参加者さんに今日の意気込みを聞いてみました!
去年G×Sに参加したのをきっかけでグラトリを始めたというミホさん(写真左)。すごく楽しくて今年もリピート参加をしたそうです。今日の目標を聞くと、「オーウェンとソネの入り方を勉強したい!あとは新しい技も取得したい!」とやる気十分。マイさん(写真右)は、今シーズンのクリスマスキャンプに参加してG×Sのことを知り、参加することに。「私もオーウェンをやってみたいです。あとはメロウに技をグラトリをつなげられるような、つなぎの技とかも教わりたいです」とにこやかに答えてくれました。

フリーランやジブをメインに滑ってたいたふたりは新しいことを始めたくてグラトリにチャンレンジしたそうです。怪我のリスクも少なくスノーボードの遊びの幅を広げられるのもグラトリの魅力のひとつですね。


CLASS


参加ライダーの挨拶の後、KUMAちゃん(KUMA沙織里)から1日のスケジュールを発表。「今日のイベントをきっかけに参加者のみんなが仲良くなって、交流が深まればいいなと思っています」



開会式が終わったら今日一緒に過ごすクラス発表。今年は初心者が少なかったこともあり、初・中・上級という編成ではなく、コーチに希望の技を伝えて教えてもらうスタイルに。さらに、午後はクラスの入れ替えをするという初の試みが!今年は全体的に参加者のレベルが高くて、午前中の時点で練習していた技がある程度できているコが多く、より細かい要望に応えられるように、午後からチーム編成を変えることになりました。

粂美萌(みも)コーチ率いるAクラスは2名。

KUMA沙織里&倉田千菜美(ちなみ)&西川愛美(まなみ)&鈴木璃央(りお)コーチが担当するBクラスは7名。

手塚華奈(Chankana)&植杉伊吹(いぶきち)コーチが担当するCクラスは6名。

集合写真撮影を終え、いざ出陣!

AクラスとBクラスは、G×S名物・平地レッスンから。グラトリに必要な基本動作を安定した平地で身につけます。内容はプレスの感覚と目線の送り方。プレスは初級技から上級技まで、動きのきっかけや技と技のつなぎにも使う基礎中の基礎。そして回転技に必要な目線の先行動作もしっかり練習。みんなで息を合わせて、せーの!



平地レッスンの後はいよいよゲレンデへ!



Aクラスは斜面でのプレスの練習からスタートして、午前中のうちにコンパスの練習にも進んでいました。さらにスタイルの出し方なども伝授。初心者とは思えないほどの技の習得スピードにびっくり!





Bクラスは午前中はオーウェンとソネのレッスン。最初にオーウェン・ソネそれぞれの全体の形を伝えてから動きを分解して、個々に教えていくスタイル。コーチひとりに1人、2人ずつくらいがついてローテーションで体の動きを細かく教わっていました。印象的だったのは、コーチについていない参加者同士がお互いに教え合っていたこと。時間を惜しむように声をかけ合いながら自分が教わった動きを復習していました。徐々に形になってきてる!




午後はクラス編成を変更。AクラスとBクラスが合体してBクラスが2チームに。Bクラスのチーム1は、みも&ちなみコーチが担当し、引き続きオーウェンとソネを練習。チーム2は、KUMA&まなみ&りおコーチが担当。トチやBノーリー、小技トリックがしたいとの要望に応え、リワインド、Bノーリー、Bテールシャッフルとプラスアルファ、トチ、ギロチンをそれぞれの進み具合に合わせてレッスン。ひとりずつ希望の技が異なっていたため、個々にアドバイスをしながら練習方法を伝授。

動画で動きの確認をしながら教える場面も。



Cクラスは午前中は弾き系のトリック、午後は乗り系のトリックを参加者のリクエストを取り入れつつ練習していました。弾き系はノーリー、ハヤブサ(オーリー360)、シモンなど。乗り系のソネ、オーウェン、Bオーリー1などを練習。このクラスには大会の参加を考えているコや、「このトリックを上達させたい!」という明確な希望を持っているコが多く、ゲレンデでのレッスンだけでなくリフトに乗っている間も「どんなポイントを意識しているか」などコーチからのアドバイスに会話が弾んでいました。








着実にトリックを習得していく参加者たちに、コーチ陣からも「そうそう、そうそう!」「いいんじゃない?」「今のよかったよ!」と嬉しそうな声が上がり、どんどんボルテージが上がっていく!

9時過ぎに始まったレッスンはお昼を挟んで14時までたっぷり4時間!それでも、滑りきったはずの参加者の多くがレッスン終了後も習ったトリックを復習するように体を動かしていて、熱が冷める様子は見られません。


SESSION

その熱を保ったまま、イベントの締めくくりのセッションタイムがスタート!自由にトリックを披露しつつ、みんなで同じトリックに挑戦できるのも、このセッションの魅力のひとつ。というわけで、恒例のトレインを全員で。ビデオカメラに向かってアピールしたあとは、各自好きなトリックにトライ!カメラマンからは「カメラにぶつからないように!」という注意もあったほど(笑)みんなしっかりカメラにアピールをしていましたよ。












コーチ陣も揃ってキメ!ここぞとばかりにスマホを取り出し撮影を始める参加者たち(笑)。セッションを思いっきり楽しみながら、憧れのライダーの滑りを目に焼き付けていました!


クラスの垣根を越えて、最後はみんなで一斉にテールマニュアル!


ENDING




閉会式後はこちらもお待ちかねの抽選会。はずれなしの全員当選に会場からは歓声があがります。さらに、抽選とは別に、ちなみコーチの独断と偏見で選ばれた1名にサブリナ賞が贈られ、さらにライダー賞に1名が選出されました。





ライダー賞は3人のキッズ3人のうち、ジャンケンで勝ったひとりがゲット。サブリナ賞は常連のあゆみさんへ。

そして最後は、会場である岩原スキー場のリフト券をかけ、全員で勝負!勝負の方法はみもコーチによる「プレスジャンケン」。グラトリの基本技、4方向のプレスのうち、みもコーチと同じポーズをとった5人が勝ち抜け。同じ形かどうかの判定が難しく、コーチ陣も参加者も大興奮。なかなか抜ける人が決まらず白熱した戦いになりました。

リフト券ゲットのためだけでなく、プレスのおさらいにもなったはず!!

全てのプログラムを終え、みんなの顔には満足した表情が浮かんでいました。レッスン中もセッションの時間も笑顔が絶えず、心からスノーボードを楽しんでいる姿をみていると私たちも一緒に滑りたくなってくるほど。その表情を引き出せるのも、このイベントを続けてきたライダー陣&スタッフがいればこそ。これからも、スノーボードを愛するガールズたちと、彼女たちをプッシュアップするイベントを応援していきます!


今回参加したコーチ陣。
左から、
KUMA沙織里さん、西川愛美さん、鈴木璃央さん、手塚華奈さん、倉田千菜美さん、植杉伊吹さん、粂美萌さん

KUMA沙織里 @kuma_0021
西川愛美 @mnm1115
倉田千菜美 @chinami__1121
手塚華奈 @teduka_kana
粂美萌 @m1mo333
植杉伊吹 @ibuking1515
鈴木璃央 @rio_1122sb


そして、いつも陰日向にイベントをサポートしてくれている頼もしいサポメンズたち!
YOHEI MUROI @spcrew_youhei
いっぺい

G×Sの模様は、この秋に発売されるSNOW ANGEL 25-26にも掲載します。こちらもぜひぜひお楽しみに!

Photo/葛西龍 Text/Vannri