ガールズボーダーのための最新ギ…
2021/12/08
昨年から2人でスノーボードレッスンを始めるようになったという、高橋あおいちゃんと宗野かれんちゃん。歳が近いこともあり、プライベートでも仲良しという2人に、出会いのきっかけからプライベートのこと、さらにレッスンのことまでいろいろ話が聞きたい!! と思い、急遽この夏に集まってもらった。
本格的なインタビューというよりは、あくまで雑談!! 2人の出会いからスノーボードへの思いまで…、2人の素顔に迫ります。
(※撮影&インタビューは8月半ばのものです)
ーーまずは2人の出会いから教えてください。
高橋 溝(スノーヴァ溝の口)じゃない? 溝のキッズレッスンで知り合ったと思う。
宗野 多分そう!
ーーその時はお互い何歳くらいの時でしたか?
宗野 私は溝に行き始めたのが小学校3年生の時だから…。
高橋 私も! 小学校3年生の時。だから出会ったのは、私が小学4年の時になるのかな?
宗野 そうだね、あおいちゃんが1コ上だから。
ーー2人がスノーボードを始めたのはその時から!?
高橋 私は小学校3年生の、溝に通い初めてからかな。
宗野 私は小学校2年生の冬にスキー場デビューして、小学3年生に上がった春から溝に行き始めた感じです。
高橋 ゲレンデデビューっていう意味で言えば、私は昔からスキーをやってたんです。それで年1回だけ、気分転換にスノーボードをやるレベルだったんだけど、小学校3年生の時に気付いたら溝に通うようになって…って感じかな。
ーースノーヴァ溝の口のキッズレッスンはどんなものだったんですか?
宗野 最初は本当に基礎的なものだったと思う。
高橋 そうそう。木の葉で止まるとか、ターンとか。それができるようになると、パイプやジブ、キッカーなどをやっていくみたいな感じだったよね。
宗野 そうそう。ターンが出来るようになってから!って感じだったー。
高橋 当時ターンをクリアするのが結構な壁というか…。意外とみんな苦戦してたよね。
宗野 うん。確か “級” とかもあったよね!?
高橋 あったかもー! 徐々にレベルを上げるみたいなね。メンズだと、今結構有名になっている子とかもいっぱいいたよね。X-Gamesのスノーボードビッグエア部門で優勝している大塚健くんとか、宮澤悠太朗とか。女子だと本多美沙ちゃんとかかな。
ーーどれくらいのスパンで通っていましたか?
宗野 私は毎週末の土日に通っていました。
高橋 私は毎週末の土日と平日の夜、どこか1日とか通っていたと思います。
ーー期間はどのくらい?
宗野 小学生の間、ずっと通っていました。
高橋 私も。
ーーそれじゃ、必然的に仲良くもなるよね。
高橋 そうかも! やっぱり何やかんや冬はゲレンデでも会うし、夏は溝でも会うから、気付いたらお友達になっていた感じかな。
宗野 そうだよね。本当に自然に、気付いたらって感じだったと思う。
ーーそのキッズ時代を経て、今はプライベートでも一緒に滑る仲に…。いつくらいから一緒に滑るようになったんですか?
宗野 本当にここまで仲良くなったのは、ここ最近なんです。
高橋 そうなんです。小学校を卒業して、その後は会えば「久しぶり~!」って挨拶はする感じだったけど、一緒に滑りにいくとかはなかったかな。そもそもゲレンデに行くまでの足もなかったし、まだ小さかったからお互い親に連れて行ってもらうっていうのが多かったので。
宗野 ってことはどのタイミングだろう!? こんなに仲良くなったのって…。
高橋 そうだよね、なんで仲良くなったんだっけ(笑)!? あっ!! でも、お互い美容系が好きで、メイクとかネイルとか、髪の毛の話とかをするようになって、それで意気投合したのがきっかけな気がする。
宗野 そうかもね、高校生くらいかな。
高橋 私もかれんも、お互い高校が割と自由な学校だったので、髪の毛を染めたり、メイクをしたりできたんですよね。当時、そういうことをしているスノーボーダーがあんまりいなくて(笑)。
宗野 そうね。みんな滑ること以外に関心がなかったような感じだったよね。だからあおいちゃんが髪の毛を染めたりしてるのがすごい新鮮で、みんなから「ギャル!」って言われていたよね(笑)。
高橋 そう。カラコン(カラーコンタクト)とかして滑っていたら、「えっ!!?? カラコンしてるの?」とかって超驚かれて、周りからすごい引かれていたと思う。当時の高校生は、普通にカラコンとかしている人も多かったと思うんだけど、なぜかスノーボーダーにはいなくて…。
宗野 「化粧濃くない!?」とかすごい言われたよね。今やみんなしているのに、当時、私たちが高校生くらいの時は、まだまだみんなしてなくてねー。
高橋 ホントだよ。今やしているのが普通なのに…。キングスの待ち時間っていうか、並んでいる時とかにすごい言われていました。
宗野 確かに、「ギャルギャル」ってね。
高橋 多分、ドン引きしていたんだと思う(笑)。
ーーそんなにメイク需要がなかったんですね。
宗野 なかったと思います。メイクをしていても、みんなナチュラルメイクだったから、しっかりメイクしていると浮いていたのかもしれない。
ーー確かに…。雑誌でもナチュラルメイクを推奨していたかもしれない。
宗野 うんうん。そうかも!
高橋 だから私は当時のスノーボーダーの中では、結構浮いていたんですよ。でもそんな時、かれんも学校の校則がゆるかったから、メイクとかするようになって、それで一気に仲良くなった感じだと思う。あとは、かれんが冬は福島に篭っていて、私も結構冬はアルツとか猫魔(星野リゾート アルツ磐梯&猫魔スキー場)とかに滑りにいくことが多くて、さらに夏は千葉キングスにお互いよく行っていたという行動範囲も一緒だったんで、より意気投合した感じですね。
宗野 うん、まさにそうだね。それで今は、休みを合わせて一緒に滑りにいったりとかしています。
ーーちなみにお2人がプロの道に行こうと決めたのはいつ頃なんですか?
高橋 私はキッズレッスンに通いつつ、冬はプロライダーさんがやっていた滑ろう会みたいなキャンプにも結構参加していたんです。そこでカッコよく滑っているライダーさんを間近で見て、ライダーへの憧れみたいのが芽生えていった感じですね。でもその時は、プロライダーになりたいというよりかは、カッコよく滑れる人? ライダーになりたいみたいな漠然とした感じだったと思います。
ーーでもそこからプロライダーになったわけだけれど、スポンサーなどが付き始めたのはいつくらいからだったんですか?
高橋 確か、中学2~3年くらいの時だったと思います。でも私、遅かったんですよ。周りのコは結構早くからついてて…。
宗野 一番最初のスポンサーはどこだったの? ALLIAN(アライアン)?
高橋 一番最初はゴーグルブランドの「SMITH(スミス)」だったの。それから「ムラサキスポーツ」が同時くらいで、次にボードブランド「ALLIAN」かな? 昔、「GIRLS SELECTION」っていう大会があって、それがライダー選考会を兼ねていたんです。たくさんのメーカーの担当者が見にきていて、そこでALLIANの社長に声をかけてもらったのがALLIANとの最初の縁ですね。昔はライダー契約を結べるチャンスというか、そういう場が結構あったと思います。
宗野 そうそうあったよね。私も出ていたよ、「GIRLS SELECTION」。ただ私の最初のスポンサーは溝だったな。
高橋 そうかも! でっかい溝ステッカー貼ってたよね(笑)。
宗野 めっちゃでかいステッカーをノーズに貼ってた。でも”準”だったのー、だから銀色(笑)。
高橋 金じゃないのね(笑)。
宗野 そう。金はちゃんと契約しているライダーなんだけど、銀はそのちょっと下というか…、ペーペーみたいな、それが私(笑)。たしか小学生!? 中学生!? それくらいだったかなー。
高橋 でも溝を滑っているライダーの中だと、溝ステッカーって “栄光の証” みたいな感じあったよね。
宗野 あったあった(笑)! このステッカーを貼っていると、”私、ちょっとできます” みたいな(笑)。選ばれた人だけが貼れる、ステイタスっていうか。なんかそういうのあったよね。でもね、気合い入れてノーズに貼ってたんだけど、滑り終わってからエアガンでガンガン雪飛ばしてたら、溝の氵がなくなってた(笑)。それでその後は、私もあおいちゃんと一緒で「GIRLS SELECTION」に出て、「YES.」というスノーボードメーカーと「シュレダー」というショップからスポンサー受けることになったんだと思います。でも私、その当時は、ライダーになろうとか全然そんな風に考えていたわけでもなくて、なんとなく普通に楽しく滑っていればいいやくらいに思っていたんだけど。サポートされてからかな、ライダーとしての自覚をもたなくちゃって意識するようになったのは。
ーーそれは何歳くらいの時ですか?
宗野 小・中学生くらいかな。
ーーそんな小さい時にライダーとしての自覚を持ったって、すごいことだと思います。
宗野 いやいや、スポンサーがついた時に親に言われたんです。もう君一人で楽しく滑るだけじゃだめなんだよ、って。それで”あっ、たしかに!” って思って。頑張った感じかな。
ーーその積み重ねで、今ここまで成長を遂げたってことですもんね。
高橋 まだまだですけど、ライダーとしてできることをやっていきたいなと常に思っています。
宗野 私もです。
ーーその思いが、2人で始めたレッスンにつながっていくんですもんね。ではそのお話はpart.2で!!
今回はお二人の出会いなどを中心にお話をしていただきましたー。
次回はレッスンのお話を中心にお伝えしていきたいと思います。
お楽しみに~。
高橋あおい
千葉県出身の22歳。美容免許や美容に関するさまざまな資格も取得し、現在はアイリストとして仕事をしながらプロスノーボーダーとしての活動も続ける注目ライダー。
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宗野かれん
東京都出身の21歳。幼少からスノーボードをはじめ、パークやジブもこなすオールラウンダー。現在はバックカントリーなどにも力を入れて滑り込み、今年は野沢を中心に滑る予定。
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Photo/葛西龍 Interview/Yumi