EVENT

主催・岡田沙織による「Honey Flash!! vol.23 supported by SNOW ANGEL」REPORT

2024/10/12

昨シーズンの雪不足の状況も踏まえ、今季のハニフラは高鷲スノーパークでの開催13年目にして、初めてハイシーズンの開催となりました! ハイシーズンの開催ということで、ここ数年できなかった3レーン、2ヒットの合計6アイテムを使用した大会レイアウトを実現することができ、それだけでウキウキワクワクなハニフラ主催の岡田沙織が、今回も大会レポートしていきますー!

2024年1月27日(土)
@岐阜県・高鷲スノーパーク


RECEIPT

当日は7時半から受付をスタート。最初は硬い表情を浮かべていた参加者もいましたが、受付にいたライダーやスタッフとのコミュニケーションで緊張がやわらいだのか、少し和やかな雰囲気に。各協賛企業様からの参加賞を受け取って、受付を終えた順から準備に入ります。


OPENING


9時になり、毎年参加者を大いに楽しませてくれるMCシゲチー(茂森章洋)のアナウンスで開会式がスタート! 大会に初めて参加する女のコたちの緊張した面持ちをここでいかに笑顔にさせるかが、MCのトークや自己紹介でのライダーたちの腕の見せどころなんです!

MCシゲチー。事前準備にも余念がない


ITEM

今回用意したのは、「5mストレートBOX」「5mフラットミサイル」「3m×3m段レール」「7mフラット3本レール」「2m×4mフラットダウンレール」「8mダウンレール」の6アイテム。昨年は少雪で急遽アイテム数を減らさざるをえず悔しい思いも…。今年は各クラス2ヒットできるレイアウトにできてよかったです。

ビギナー/キッズクラス:5mストレートBOX・7m3本レール
ルーキークラス:6アイテム全てチョイス可能
オープンクラス:3m3m段レール・2m4mフラットダウン・8mダウンレール


CONTEST

例年天気に悩まされるハニフラですが、今回はそんな不安はどこへやらお馴染みのハニフラBGMを合図に各クラスがスタート!

春先の開催に比べて気温も低くバーンも少し締まっていたので、選手たちはそれぞれ自分のペースで様子を見ながら、まずはチェックライディング。

【ビギナー/キッズクラス】

今回は10名のキッズが参戦!

初めて大会に出場するというコが多いこのクラスでは、ベーシックな技をいかにスタイリッシュに決めていくか?が鍵になります。自分の身長とさほど変わらない高さのアイテムに果敢にトライするキッズたち。スピンインやプレスなどを決めてくるコがいっぱいで、学年や体の大きさに関係なくしっかりとした滑りを見せてくれました。

ビギナークラスは「今まで普通に滑ってはいたけどトライしたことがなかったジブを、ハニフラに出るために練習し始めました」という女のコたちが多くいて本当に嬉しい! まだ始めたばかりだけど全体的に滑りに安定感があって、そこにしっかりとスタイルが入ったベーシックな技を決めてくる子たちばかり。彼女たちの気合の入った滑りに、予選からあちこちで歓声が上がるほどでした。

【ルーキークラス】

ルーキークラスは今回、6つのアイテム全てをジャッジ対象にしたので、技やアイテムの選択肢がいちばん多いのが見どころでした。ジャッジやオーディエンスに「次はどんな技が出てくるんだろう?」とワクワクさせるような滑りが続出。選手それぞれのアイテムの選び方や、スピンやプレスなどにも270インやアウトなど技のバラエティが多く、選手たちの日頃の練習の成果が発揮されていんだな、と感じました。

【オープンクラス】

オープンクラスはさすがの滑りで大盛り上がり。予選からバチバチに決めてくる攻めた滑りの女のコたちが、ライダーの滑りにも負けず劣らず会場を沸かせてくれていました。決勝のガチバトルが毎回最高潮に盛り上がるのは、下剋上と言わんばかりに攻めてくる女のコたちに「負けてはならない!」と各ライダーたちが奮起するから。普段よりも思いっきり熱くて歓声が上がるようなスタイリッシュな滑りを見せつけて、オーディエンスたちをアゲてくれるんです。女子たちからは毎回しっかりと黄色い声援が上がって、観戦しているメンズからも「カッコいいー!!」「ヤバイ!!」といった声が!


今年のジャッジは、和田ちひろ、福澤璃沙子、芳家裕里の3人。オープンクラス予選は芳家裕里から山下静香に、決勝ガチバトルは私(岡田沙織)が交替でジャッジを務めました。

【ライダーデモ】
ライダー陣のデモライドは毎回会場を大いに沸かせます。それもそのはず、「この機を逃すな!」とばかりにライダーたちを倒そうという意気込みが充満している参加者たちの熱気に後押しされて、自然と普段以上のパフォーマンスが出てくるんです。

高橋あおい

芳家里菜

遠藤恵菜

大石智代

松岡杏樹

滝沢由里香

石川綾子

土屋波音


CLOSING


今回は表彰式の前に参加者みんなで盛り上がれる企画を用意しました。いつも緊張感のある閉会式の始まりを少しでも和やかな気分になってもらえるような雰囲気が作りたくてクジ引きをやってみようということになったんです。全員配布の参加賞(各企業様からの協賛品)の中にパーカーやTシャツ、エコバックなどのハニフラノベルティが当たるクジを入れて。みんな楽しんでくれて、入賞発表とは別にみんなで盛り上がることができました。協賛企業様のハニフラを盛り上げてくれようとするアイデアやご協力の気持ちにも感謝でいっぱいです。

表彰式では表彰台に登れた女のコの嬉し涙や、一方で名前が呼ばれなかったコの悔しそうな顔など、参加者それぞれの感情が表情に現れていました。どんな感情にも感動しますが、特に参加クラスに関わらず入賞を目標にしてずっと大会に出場し続けてくれていたコが表彰台に登っているのを見ると、いつも感慨深くなって泣けてしまいますね。ハニフラをひとつの目標にして頑張ってくれていたんだなーと…。彼女たちの姿に、毎回心を動かされています。


【大会を終えて…】

今回私は最後のガチバトルだけジャッジをさせてもらって、それ以外は運営の裏方として大会がスムーズに進行できるように動いていました。ジャッジたちの悩んで悩んで困っている姿も後ろで(だよね〜わかるよ〜)と微笑ましく?見させてもらいつつ、これまでジャッジに集中していて見えていなかったライダーや参加者、観客の皆さんの雰囲気、盛り上がっている姿をより感じることができました。

今までジブではないカテゴリーで滑っていた女のコたちからの「ハニフラの大会を目指してジブの練習をしてきた」という声も多く、どのクラスも安定感や技の完成度、なにより滑り自体のレベルが高かった印象でした。多くのコがオフにも練習をしていたみたいです。

大会というと「スノーボードが上手い人たちしか出れないもの」と思ってしまうのが普通だとは思いますが、ハニフラは上手い下手関係なく、目標にしやすい身近なイベントとして気軽に参加してもらいたいですね。練習したことを発表できる場所、と言った方がいいかも知れません。


今回は開催時期が例年より早まってしまったので、滑りの準備も含めて戸惑ったコもいたかも知れません。それでも年齢やスキルに関係なく、姉妹や親子で参加してくれたりと、ファミリーでハニフラを楽しんでくれる人も増えてきました。これからもハニフラは出場してくれたみんな、そして会場にいたみんなに「今日は楽しかったー!」と言ってもらえるようなイベントであり続けるために、パワーアップしていきたいですね。

日本のいろいろなエリアで活躍するガールズライダーたちの、普段は見られない攻めた滑りをする熱い戦い、まさにガチンコ勝負を見られる。これもハニフラの魅力のひとつだと思います。観戦だけでも楽しいと思うので、ぜひメンズたちも見にきてください! そして、スノーボードが大好きな女のコたちの次回の参加をお待ちしてます!


【参加ライダー陣】

岡田沙織 @saoring0131
和田ちひろ @chihiro81acco
遠藤恵菜 @ayachim717
山下静香 @yamashiika
大石智代 @o.tomoyo
芳家裕里 @yuuriyoshika
芳家里菜 @rinayoshika
高橋あおい @aoi.0713
滝沢由里香 @yuri.bow25
福澤璃沙子 @risa.co_0107
土屋波音 @archy124
松岡杏樹 @anjyu.matsuoka
石川綾子(招待選手) @___ay.pe8
茂森章洋(MC)@shigemolee
カメラマンTAKAKUN @tqtqkun


RESULT

■キッズクラス

1位 柴崎雪乃(シバザキユキノ)
2位 加藤こよみ(カトウコヨミ)
3位 杉村莉渚(スギムラリナ)

■ビギナークラス

1位 清水優華(シミズユカ)
2位 まいさん(マイサン)
3位 榮永美千代(エイナガミチヨ)

■ルーキークラス

1位 中村映夢(ナカムラエム)
2位 稲葉玲奈(イナバレナ)
3位 猿渡伊奈(サルワタリイナ)

■オープンクラス

1位 寺田朱里(テラダアカリ)
2位 山口亜海(ヤマグチアミ)
3位 平澤桜音(ヒラサワオト)

■ガチバトル

1位 滝澤由里香(DIMITO)
2位 大石智代(TWELVE)
3位 芳家里菜(head)