昨年から2人でスノーボードレッ…
2021/12/17
今回で2回目となる、仲良し2人組の高橋あおいちゃんと宗野かれんちゃんの雑談インタビュー。前回は2人の出会いなどを中心にお伺いしましたが、今回は、昨年から2人でスタートさせたというスノーボードレッスンについてお伺いしていきたいと思います。
どんなレッスンだったのか…、始めたきっかけは!? など、気になることをゆる~く話してくれましたよ。
(※撮影&インタビューは8月半ばのものです)
ーーpart.1ではお二人の出会い、仲良くなるまでを色々とお伺いしていきましたが、今回は昨シーズン、ついに2人で始めたというスノーボードレッスンについて経緯などをお伺いしていきたいなと思います。まず始めようと思ったきっかけは何だったんですか?
高橋 昨年のちょうどこのくらいの時期かな。新型コロナウイルスの影響で、ライダー活動の幅がすごい狭まってしまったんです。でもスポンサー契約をしているライダーとして、何か活動をしないといけないなとずっと思っていて…。大会もイベントもないし、私に何ができるんだろう!? って考えた時に、少人数のレッスンだったら感染対策はしつつ、活動はできるんじゃないかって。ちょうどかれんともそんな話しになって…。
宗野 そうそう。私もずっとライダーとして出来ることを考えていて、そんな時にあおいちゃんともそんな話になって。1人でやるのはちょっと自信はないけど、2人でやれればいいよねって。
ーーそれを考えるようになったのはコロナ禍の影響が大きかったんですか?
高橋 そうですね。コロナ禍の時に、ライダーとしての価値を考えるようになって。ライダーとしてどうやって宣伝や活動をしていったらいいんだろうとか…。
宗野 そうそう、だからインスタ頑張ったりとか、動画撮ってみたりとかもしたし。
高橋 あとは数少ないイベントに参加するとか。やっぱりサポートを受けている以上、何かしないといけないって常に考えるようになって…。かれんともよくその話をしました。
宗野 サポートしている以上宣伝しないといけないし、やっぱりお返しじゃないけど、ライダーとしての役割をきちんと果たしたいなと常に話していました。
ーーすごいきちんとした考えをお持ちですね。
2人 そうなのかなー?
宗野 商品をもらえてラッキーで終わりたくないんです。
高橋 もらえて当たり前って思っているライダーにはなりたくないというか…。キッズの時からスポンサーがついているコって、自分で実際にアイテム一式を買ったことがないのでそう思われがちなんです。一式揃えたら20万円以上するのに…。でも私は幸い社会人になって、これってすごいことなんだって改めて思えたし、毎年買い換えるなんて無理!! って思いますしね。
宗野 そうそう! スノーボード用具一式を揃えるのに20万円以上、さらに山に行くにも交通費やらリフト券代やらいろいろかかるしね。
高橋 この歳で毎年買い換えは無理~!
宗野 絶対無理だね。
高橋 ってなると、スポンサーをしてくださっているメーカーのことなどを、しっかりと考えないとって思うようになって…。
宗野 でも私もここまできちんと考えるようになったのは、本当にここ最近なんです。
高橋 私もだよ。でもこうやって2人で考えて、何かできることはないかな?ってことからレッスンやってみる!? って話につながっていくんです。でも最初は実は漠然と、「2人でレッスンとかやれればいいよね」くらいの話だったんですが、ちょうどそのタイミングでかれんが篭っていた星野リゾート アルツ磐梯の担当の方がかれんに「何かゲレンデでやってほしい」って話を振ってくれたみたいで。
宗野 そうなんです。「レッスンとか、イベントとか、何かやらないの?」って声をかけてもらって。ちょうど私たちも「レッスンやりたいね」という話をしていたからそれを伝えたら、「それ、すごくいいじゃん!」って言ってもらって、やることが決まったみたいな感じです。結局昨シーズンは、月に1~2回くらいはやりました。
ーー初めての2人でのレッスンに、不安なことはなかったですか?
宗野 最初は、そもそも人数が集まるかすごい不安だったんですけど、初回がありがたいことに満員で! MAX8人を予定していたんですが、8人集まってくれたんです。年齢層は子供から大人まで幅広く…。
高橋 そうそう。集まらなかったらどうしよう…、って思っていたら、皆さん参加してくださって。本当に嬉しかったですね。
ーーレベルはどれくらいで募集していたんですか?
宗野 一応 “フリーランレッスン” という名目で募集していたので、初中級者が多かったですね。
高橋 そうなんです。だからターンをして滑り降りて来られる人、を対象にしていました。でもターンがやっとの方から、上手な方までレベルも幅広かったので、そういう時は何となくレベルを分けてレッスンしたりとか、臨機応変に対応していました。
宗野 一応フリーランなので、カービングなどから地形遊び、最後はポコジャンやフラットボックスなどもしてみたりなど、楽しく滑ろう!を目的にいろいろやっていました。
ーー2人で企画して、実行してみて、初めてのレッスンはいかがでしたか?
高橋 今まで料金をいただいてレッスンをするということをやったことがなかったんです。イベントでワンポイントでレッスンするなどはやったことあったんですが、がっつりレッスンするというのが初めて過ぎて、最初はドキドキでした。でも回を重ねるうちに、教えている私たちも成長できたと思っています。
宗野 普段は考えて滑るということがないので、人に教えようとした時に、どうやって滑っていたっけ!? とかなり考えるようになりました。なのであおいちゃんが言うように、回を重ねていくうちに
私たちの教えるレベルもちょこっとづつ上がったと思います。
高橋 何ていったら伝わりやすいんだろう、わかりやすいかな?と考えるようになったし、この人のレベルに合わせるならどこまでがいいだろうか…。など、1人1人の滑りをじっくり見て考えながらレッスンしたりとか。あとは、最初のエントリーの時点で何がしたいかを聞いているので、2人であらかじめメモにまとめて、その人の目標を達成できるように教えていったりとかしていましたね。
ーー月に1~2回開催したということは、リピーターなどもいたりしましたか?
宗野 いました。気に入って参加してくださる方が!
高橋 そうなんです。ずっと来てくださっている方は、めっちゃ成長してて(笑)。
宗野 来るたびに技数も増えていって、もともと上手な方だから教えるとすぐできちゃって(笑)。その方は昨シーズンでかなり成長しましたね。
高橋 リピーターの方はもちろんですが、参加してくれた方みんな、できなかったことができるようになりましたって言ってくださる方が本当に多かったです。
宗野 うんうん。そうだよね!
ーー何時間くらいのレッスンだったんですか?
高橋 冬は午前と午後で2時間ずつ。
宗野 午前だけ、午後だけの参加でもいいし、午前午後で1日参加でもOKという自由なスタンスにしていました。
高橋 夏も実は「埼玉BRUSH」でレッスンをしていて、ここでは3時間でMAX6人まで。
宗野 ブラッシュは完全にパークメインのレッスンなので、冬とは参加してくれる層が違いますね。
高橋 確かに。夏はパークに入ってみたい人が多いけど、冬はフリーランメインだったので、パークに入ったことも地形遊びをしたこともないという方が多かったですね。夏は月に1回、日曜日にやっています。
ーー夏も冬もレッスンをするようになったのであれば、だいぶ慣れてきたのでは?
高橋 最初に比べたら、今は初々しい感じはなくなったかも(笑)。
宗野 あはは(笑)。そうだよね。最初はキョドッていたからね。何ていったらいいのー!? みたいな。
高橋 そうそう。最初は「それではレッスンを始めます。よろしくお願いします」っていうだけなんだけど、それすらタジタジで(笑)。最後の締めの言葉も、もちろんタジタジ…みたいな。
宗野 今はそれはないもんね。ちょっと慣れたくらいかな。
ーー今後も続けていくつもりですか?
高橋 そうですね、おかげさまで評判も良いので! 続けていきたいと思っています。ライダーがやるレッスンって、敷居が高いと思われがちなところもあって…。
宗野 でも私たちがやっているレッスンは、初中級者対象にしているかつ、ゆるい感じでやっているので、実際に参加してくださった方からは「これくらいのゆるい方がありがたいです」って言ってくれる人もいて(笑)。
高橋 メンズがやっているガチなライダーレッスンは、やっぱりレベルがどうなんだろう!? ついていけるのかな?といった心配などもあるみたいで、女性がやっている方が大丈夫そうっていうイメージがあるみたいです。
宗野 終わってから、「分かりやすかったです、聞きやすかったです」と言ってもらえることも多くて。そういうのもあって、初中級者に向けたレッスンがしたいなと思ったのもあります。「みんなでスノーボードをやってみようよ!」くらいのゆるーい感じ。
高橋 それくらいが私たちにも合っているしね!
ーー今後は初中級者だけではなく、レベルを上げていくなどの企画はあるんですか?
高橋 でも常連さんというか、リピーターの方は、本当にどんどん上手くなっているので、今私たちが対象としているレッスンは卒業せざるをえないと思うんです。なので、そういう方が増えてきたら、レベルアップのレッスンを増やすのもありかなと思っています。
ーー卒業のボーダーラインはあったりするんですか?
2人 あははー(笑)。
宗野 卒業かー、特にボーダーラインは決めてはいません(笑)。
高橋 例えば「埼玉BRUSH」とかだと、今はボックスをメインにレッスンしているんです。でもそれだと、だんだんやることが無くなってくるというか…。
宗野 多分参加している方たちも、物足りなくなってくると思うんですよね。技数を増やすことはできるけど、次はレイルに入りたいって思うだろうし…。そうすると卒業ってことになるかもしれないなーって。
ーーレイルを見て欲しいって要望があったら?
宗野 そうしたら、まあ2人いるので、どちらかが見るってことはできなくはないんだけど、私たちのレベル自体も底上げしないと…。
高橋 そうだよね。そこ!!
ーーレッスンを初めてから、自分たちの滑り方とか何か変わったりしたことはありますか?
宗野 少しレッスンを意識しながら滑るようにはなったかも。今までは無意識で滑っていたことが、教えるってなったら体の向きとか使い方とかを伝えないといけないから、自分が滑っている時に確認したりとかするようにはなりました。
高橋 知り合いのライダーがレッスンしているのとか、どうやって教えているんだろう、なんて言っているんだろうってめっちゃ気になるようになりました(笑)。
宗野 分かるー! 聞き耳を立てたりとか(笑)。しちゃうよねー。
ーーでもお2人はキッズの頃から通っているレッスンで培ってきたノウハウが染み付いているのでは?
宗野 小さい時って感覚とか擬音で覚えるから、全然ノウハウがないんです!
高橋 そうそう。かなり擬音多めなレッスンだったよね、ポーンと飛んで、ドンとか。あとは真似してください!が多かったかな。見て学ぶじゃないけど…。
宗野 そうだね。でも大人もやっぱり真似してくださいが有効だったりもするよね。やっぱり目の前で見本を見せるとイメージが付きやすいみたいで、基本は見本を見せる→実際にやってもらう→足りない部分やできていない部分を言葉で補う。みたいなのが一連の流れだったかな。
高橋 そうだね。今でも試行錯誤しながらなんですが、徐々に教えるコツみたいのをお互い掴んできているので、今シーズンもより多くの人に参加してもらえるよう、自分たちも精進していきたいと思っています。
今回はここまで!!
次は最終回.2人のプライベートの話をいろいろお伝えします。
お楽しみに~。
高橋あおい
千葉県出身の22歳。美容免許や美容に関するさまざまな資格も取得し、現在はアイリストとして仕事をしながらプロスノーボーダーとしての活動も続ける注目ライダー。
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宗野かれん
東京都出身の21歳。幼少からスノーボードをはじめ、パークやジブもこなすオールラウンダー。現在はバックカントリーなどにも力を入れて滑り込み、今年は野沢を中心に滑る予定。
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Photo/葛西龍 Interview/Yumi